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  • 2023/04/15【PRi愛媛】【第1212】「朴庵例会の風光」(第4回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friend は、「坂村真民先生御講和」道!!

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    第1212回(第4回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、「坂村真民先生御講和」道!!

          道



    〔司会/稲荷さん〕
    ○昨日からの恵みの雨で、野も山も本当に涼しい風が吹いています。おかげ様で、今日は150回目になりました。ありがとうございます。早速、お話をうかがいたいと思います。よろしくお願いします。
    〔坂村真民先生〕
    ○こんにちは。テーマを書いておきましたが、「不言実行」です。誠実であれ。これはいつも、ギリギリまで考えるんです。人が言うたことを言いたくないし・・・。(笑い)
    ○不言とはあれこれ考えずに信じて実行することです。「良いことを信じて行う」これが今の日本にいちばん欠けていると思います。それでこれを掲げました。
    ○大体、日本の民族性は、相手に対して自己主張するというのは下手なんです。それは、周囲が海で相手がいないということもあります。特に武士道というものは、「男はあまりしゃべるな」というものです。女の人は別ですが・・。そういう躾けを武士の躾けとしてやってきた。
    ○「黙って食べろ」というでしょう。善と思うことは実行する。いくらいいことを考えても実行しなかったらダメだというのてす。今の財界、政界、学者、坊さん、宗教家などたくさんいるでしょう。ちっともよくならない。地球上には、どれだけ牧師さんがいるかわからない。どれだけ信者がいるかわからない。ちっともよくならない。本当によくならない。
    ○今の外務省の外交官なんか、エリート中のエリートてすよ。僕の旧制中学にも、大臣とまでゆかなくても長官という人がいた。校長が招いて「うちの学校からこんなにえらい人が出たんだ」ということであった。
    ○僕の父の兄弟の孫にあたる人。それが、中学100年祭に参加していた。学校をあげての、みんなが勉強して、こういうえらい人になってくれといわんばかりの講演です。
    ○だから、いい学校だというのは、東京大学に何名、早稲田に何名、慶応に何名ということでいろいろと評価するでしょう。肩書、学歴はもっているが、不言実行ということができていない。日本のためにいいことをしようと考えるのは一人もいないというのです。
    ○わからない。こういうことはしてはいけないことかどうかという判別がつかない。大変な現在の日本のインテリと言われる人たちの人間性ですね。かえって、そこらの人達の方が学歴もない人達の方がよっぽど、これはしてはならないということがわかっている。それは気海丹田というところからわかるというのです。
    ○ただ、人間として、やってはならないことがわからない。このままいったら、日本の国は滅びるかもしれないというほどです。日本がいちばん危なかったのは、貴族階級から武士階級がおこる時の中間状態です。それを乗り切ったのが、空海上人とか、道元禅師とか、一遍上人とかの功労です。
    ○道元禅師がいらっしゃるまでは、作法の基本、食事、お茶などのことも知らなかった。それを教えてきたのです。人間としては、こうあるべきだということを教えてきたのです。そういうことがじっとしみこんできて、百軒長屋というのも、貧乏な人達もお互いを思いやって生きていくという江戸時代の人情のよさですね。
    ○私は松山にきて一遍上人の弟子になったと自分で言っているんですが、男20人、女20人ぐらいを連れて、全国、踊り念仏でまわったという。これは、時々、弘法大師でもできないんじゃないだろうと思う。
    ○弘法大師も男20人、女20人というような人たちが一緒に歩いて、「手を出したらいけない」ということが暗黙の了解となっている。「あの人は偉い人だから、その指導に従っていく」というようにわきまえがあった。しっかり、腹にもっていた。しかし、今は、エリートのエリートが悪いことをするでしょう。
    ○良いことを信じて行うのが、不言実行です。今がいちばん、こういう日本人が不言実行の精神をもたなければならないと思います。
    僕は朝、午前3時30分。寅の一刻という時間にでかけます。念ずれば花ひらくの碑がありますが、そこで宇宙の霊がおりてくる時間。いつでもやっていいかというと、やらんよりいいと思いますが、弘法大師も寅の一刻で生きながら、仏様になられた。弘法大師は寅の一刻ということを知っておった、それを実践されたのが、えらい。
    ○方や、最澄という存在。最澄と空海(高野山)について比較する。祈りをするなら、寅の一刻の内容をチェックします。今日も音を立てて雨が降っている。
    ○何かあると、一週間前ぐらいから、「朴庵例会の日の天気」が気になる。雨のマークが消えない。今日の午前3時30分には音を立てて降っている。「これは入魂式もあるのに、せっかくやるなら外でやりたいものだ」と思って、弁財天様に一生懸命にお願いしました。北海道にいった時に、「二度とない人生だから」ということで長文の内容を碑にしていました。本当によく雨が降った。
    ○そうしているうちに、然別湖にゆく。地図にほとんど描いていないような湖です。その時も雨がたくさん降っていた。降らないように一生懸命に祈った。そうして気がついてみると、蛇が天井から垂れさがっている。弁財天様というのは、蛇が化身です。
    ○私の知っている北海道のいろいろな人が全体から集まってくる。テントはあるが、お坊さんが読経するためだけのものです。雨が降って大変である。しかし、「先生が話しておられる時間の2時間ぐらいはちっとも雨が降らなかったなあ」と言っている。
    ○今日の新聞をみたら、天気予報が気になるところである。一週間前ぐらいから、天気が 気になるというのです。信仰というものはそういうものです。信じる。
    ○僕の詩に「何がいちばんいいか?花がいい。花のどこがいいか?信じて咲くのがいい」という内容がある。私の詩を英語に訳したがあります。その訳した人が九州におられるので、手紙を出した。今度は、アメリカにおられる信徒さんから手紙があった。「次の機会にはお会いしたいと思います」ということでした。
    ○花のどこがいいか?「信じて咲くのがいい」ということでした。信ずるということが大事なことです。そこがなかなか難しい。
    『喜積』という言葉があります。積み重ねてゆかなければならない。
    ○嶋野老師が大菩薩禅堂の責任者の立場で私に会いたいという。
    ○私は家内が病気をして、「奇跡を信ずるしかないです」と言ったんです。そうしたら、嶋野老師は「奇跡ということは、喜びを重ねることですよ」というのです。これは、外国の人にいっても通じません。よいことを重ねることによって、思いもよらない神の恵みを与えられる。「聖書の中の奇跡はそういうことだったのか」と思わされた。
    私は聖書の中でいちばん好きなのが、「マグダラのマリヤ」だというのです。万博があった時にフランス人の彫刻家がマグダラのマリヤの像が万博に展示されているというので、月の石とこの二つだけをめざしてゆきました。
    ○ソ連だったか、月から石をもってきた。毎晩の夜に見上げる月・・・。そこに来ているのが「月の石」だということを遠くから見てきた。近寄れないですよ。人か一杯です。
    ○それから岐阜県にいって、「坂村さんいい時に来ました。月の石が私のところに来ています」というのです。それで、目の前でガラスの前に座って、ながめました。
    ○本当はそういうことはしてはならないのだが・・・。私は、伊勢の学校に行きましたので、奈良を通過することが多いのです。よく途中下車して立ち寄ったりしました。
    ○日光菩薩、月光菩薩という像があった。拝ませてもらった。今は簡単に見せてはくれませんよ。この時の月の石は非常に貴重な体験でした。
    ○観光、観光、観光といって「何をしていいかわからない」というのですから、仏様をかくしてしまったというのです。昔のように菩薩として行くようにというのです。
    ○しかし、目の前に月の石を見ることができたということは、すばらしい縁の導きをもっています。空から落ちてきた隕石。変わっている。月との縁というものが深いものがあります。
    ○3時30分に月光吸引ということをします。非常に大事な時刻です。
    えらい雨が降っていました。それが妙見さんのおかげで止んだということです。僕のおふくろは巳年です。へびは好かんです。僕のおふくろは「巳年の人は晩年に裕福になる。お金に不自由しない」とか・・。何になりたいというのも信仰のひとつです。子供に死んだら何になりたいというと「鳥になりたい」という子が多いです。蛇になりたいというのはいない。(笑い)しかし、おふくろの骨壺はヘビが巻いていた。それを掘り出した人がその蛇を殺そうとした。私はやめてくれといった。お骨の壺を守ってくれたようだ。
    ○2メートルぐらい掘ったところにおふくろの遺骨があったのに蛇がまいていた。今は横浜にありますが・・。どういう時に生まれたかということも大事なんです。知らなかったら知らせてあげる。線を引っ張って、干支をひっぱって、対抗戦にある人は大事にしなさいというのです。酉年の人は卯年の人を大事にする。そういう人が来たら大事にしなさいというのです。もうひとつ、その人が助けてくれる。
    ○中国伝来のことですから、ただのつくりごとではない。だから、不言実行。「信じて、よいことをする」ということです。信じるんだということが大事です。信じて咲くのがいい。花はなぜ美しいか?
    ○今年は私の家の白木蓮は早く咲いて、もう散ってしまった。「あんた、ちょっと早く咲きすぎた。はっぱをつける前に大きな白木蓮が咲いてしまった」というのです。白い鳥が一杯飛んできたような・・。せっかちなんです。「ちょっと待ちなさい。あんたはさっと散ってしまう」というのです。かわいそうな気がします。2~3日でなくなる。
    ○蓮(れん)というのは、蓮の花。木の蓮が木蓮です。「信じて咲くのがいい」よいことだと思ったら信じて実行するんだというのです。信じるというのは信仰の信です。
    ○人間と人間の幸せも信じることが第一です。信仰ということをしてはならないというのが日本人です。「念ずれば花ひらく」という言葉も役場などでは必ず反対する人がいる。「信仰とか、念仏とか、お寺」というようなものか力をもったらいかんという。学校でも教えないようにしている。子供も家庭でも習わない。
    ○だから、信じるという言葉が家庭から、日本から消えてしまっている。これが、今の日本が滅びるかもしれないというように追い込まれる。家庭からも学校からも、国そのものからも、信じるということができなくなっています。

    ○何か、信仰が悪いことかのようにしてしまっている日本の現状があります。相手を信じるということはいちばん大事なことです。人偏の信じるという字。森信三の信です。元々は、真ができたが、それではどうもということで、信の字ができた。
    ○不言実行というものは、ものいわずして、信じて、よいことをする。これが今の日本にいちばん欠けている。理屈だけで実行しない。実行なくして言葉だけのことである。老子が年取って、雲水と同じように托鉢や野良仕事をする。弟子たちが桑の葉で農作業の道具かくすんです。そうしたら、老子が食べない。「お前たちがかくしてしまったから、作務ができなかったから、そういう者には食べる資格がないんだ」ということである。それで、ついに弟子たちが根負けした。
    ○足が弱くなったのは、車のせいです。今日出会ったお医者さんは、90歳になってもいい仕事をするという。そういう人もある。90歳になった人も、90歳のできる仕事がある。そういう会をつくりました。
    ○その次に「誠実であれ」というのです。誠実であれというのは、こっちのことです。ここは朴庵という。特に入り口に朴庵があります。「これは何の木だろうか」と聞く人もいないというのです。
    ○私の話はたいした話ではないのです。しかし、聞くという姿勢はいちばん大事です。古い縁があります。松山石材さん、車でやってきた。「先生、石を切ったら、こんなに山の絵が出てきましたよ」というので、見てみると山があり、海があり、・・・すばらしい。
    ○前の古い家の玄関においておりました。その人も「これはすごい石だ」というのです。「これはすごい石だなあ。一軒、家が立つなあ」という。そういうもの。ものを見たら、感動しないといけない。感動しないものは何の役にもたたない。聞いたまんまのは、馬耳東風という。何にもならない。何か感動して帰らなければ・・・。感動を与えないものはやってきても何にもなりません。
    ○この花は何の花だろう?この人は・・。なんという・・・。というように感動しながら・・。感動しなければ、桜の花を見ても何の価値もありません。
    八木重吉『花はなぜうつくしいか?ひとすじの気持ちで咲いているからだ』というのです。私は大好きです。私は吉田町で雑貨を扱っている店があった。その中に混じって、八木重吉という人のことが書いてあった。これには感動しました。
    ○八木重吉はキリストより早く、結核になって死にました。その二行の詩が今までの詩作の力となってきました。ひとすじの気持ちで咲いている。ひとすじの気持ちで生きている。ひとすじの気持ちで信仰しているということ。3年ぐらいたって、「私も本気になりますよ」という人が、3年ぐらいするとやめてしまった。本気はなかなか続かない。大抵は失敗します。
    ○『本気』という詩があります。本気の恋、本気の仕事というものがでてきます。本気になる。男と女が好き合って生きていくというのが恋ではない。どんなことがあっても愛するんだというのが本気の恋です。広島の原爆の時に、助けてくれという女性を見捨てて、自分がやられるからと逃げてしまった男性がいたというのです。実話です。
    ○一方で猫をかわいがっていたおばあさんがいた。そこでは、おばあさんをとりまいて猫がたくさん死んでいたというのです。ひとつの広島の原爆の中の美談です。
    僕はそういうことが好きです。講談社から出た本の中に「自分は何もいいこともしていませんが、一生懸命に生きてきました。閻魔大王様、よろしくお願いします。」というのです。私が母の背中で聞いた言葉のひとつが閻魔大王です。極楽に行く道に導いてくれる。
    ○おばあさんが生きているうちにかわいがった猫や動物が死に際に会いに来るというのです。広島の原爆の時の実話に感動しました。おばあさんの恩を忘れずに迎えにくるというのです。
    ○誠実さというのは犬でも猫でもわかるというのです。わかるところまでいくんです。私の家内は6年目に妊娠しました。8つ違いなんです。結婚した時から、「子供は生まれません」という。なぜか?「8つ違いは生まれない」というのです。それが本当かどうか、6年目まで子供ができませんでした。それで、おふくろが福岡の88ケ所に願をかけて、そして生まれて来た。その子供が残念ながら死産でした。
    ○そういう体験を持っていますからね。人間の真実さというもの。苦しくても、言葉に出して言わなくても、子供さんを愛していくというのは女の人の苦しみなんです。まして、女の人ががんばってきた。
    ○ただ、「念ずれば花ひらく」というものは、私には体験があるんです。そういう物理的なものが、「信仰によって咲くんだ」というところまで拡大されるのがすばらしい。眠らずにお願いするということによって、目に見えない世界に働くものがある。
    ○ただ、真実主義というもの、真の心というもの。やっぱり、これを忘れず、天に通じる、地に通じる、神様、仏様に通じるということがとても大事なんです。今の日本には、誠実さが亡くなってしまった。
    ○まごころというのは本当に大事な世界です。どんな猛獣でも、大事にします。ああいうものを見ると知恵だけで生きている現代っ子というものは心を失っているように思います。真心というものがいちばん大事だと思います。だから、テーマは「誠実であれ」というのです。朴の花ことばというのは、「誠実な友情」というのです。
    ○私は片山さんが全国朴の会の会長さんですが、朴というのは、花言葉の中でいちばんい い「誠実な友情」というので、いいというのです。僕は朴の木に教えられる。「真心を失ったらだめだ」ということを神様に代わって教えてくれる。
    ○檜がいちばんいいともいいます。檜から火を出して、檜というものは火を扱うようになって、人間のひとつの世界がひらけてくるんです。檜というものは山火事が起きたというのです。それはお互いにこすれあって火が出るというのです。火は人間らしい生活のために重要です。大日如来様がだから、もっとも上段におられる。檜がいちばんです。
    ---テープ交換-----
    ○朝起きたら、和尚さんが光をあててくださいという。晩年はカヤを吊って一人寝ておられた。あんまり苦しそうだったから、女の人が肩でももみましょうかというのをしりぞけている。それぐらい修行した。今の坊さんは大酒のみだったり・・。(笑い)
    ○日蓮上人は修行をたくさんした。行もした。自分一人で亡くなっていくという。この人の生きかたを自分は一生の生きかたにしたいという。
    ○真の心、誠実さというもの。自分が葉をしげらせると周囲の木が影になって迷惑するのではないかということで、なかなか最後まで芽を出さないというぐらい思慮深いということです。檜と違って、朴の木はたとえば、下駄の歯などがそうです。朴葉の下駄だというのです。下駄の歯だけ換えたらまだはけるというのです。だから、朴歯の下駄をはいたものです。人を支えるために・・。人の支えになる。
    ○それから大きな旅館の調理台は刃物を使って、骨を切ったりする。ああいうところで檜を使っても刃が折れるというのです。折れた刃も一緒にして調理に出したら大変である。その時のまな板に朴の木を使います。見えない世界でなくてはならない存在になる。なくてはならない人間になる。そして、アジアをもって世界のいろいろな人を助けていく。そういうものが、朴の木のもつ他の木にない特色だと思います。そういう意味で地球上に朴の木をどんどん植えようという運動をしています。
    ニューヨークの嶋野老師が私が毎日、朴の木のところで祈っているのを知っていますの  で、朴の木のところで、摩訶般若ハラミッタという熱意あるお経をあげてくださった。僕のところにきてから、あんなに心を込めて般若心経をあげてくださった人はめずらしい。僕のところにきて、「朴の木はどこにありますか」と聞きもしない。中には、僕の家に来て写真だけとって帰ったという人もいる。
    ○石をおいてあったら、「これはすごい石ですなあ、一軒家が建ちますなあ」と感嘆しながらも写真だけとって帰ってしまった・・。記念碑の前でも、「いい風が吹きますなあ」という人がたくさんいたが、「この書はいいですなあ」ということを言ってくれた人はなかなかいない。私の書をほめてくれたのは今まで一人だけですよ。(笑い)
    ○この石で一軒家が建ちますなあという人は本物ですが、頭だけで生きている、肩書などをもって生きていくという人ではありません。本物というものは、学歴とか、経験にもよらないのです。本気、本腰、本物という言葉があります。
    ○今は民衆から離れたのです。本腰の相撲取りがいなくなった。昔の人はア、ウンの呼吸 というようなものがあって、迫力があってよかった。あれは、ア・ウンの呼吸という相撲です。呼吸があわなければ取り直しになる。腕、力・・。腰から出ている。ところが、今、車に乗って場所にやってくる人がいる。スリッパをはいている。本物の試合というものは国民の中からも消えている。腰で相撲をとる人がいなくなった。
    ○本腰という言葉は、あらゆる力の中で腰の力がいちばん大切であるということです。出した米俵を元に戻すことができない。いちばん大事なのは腰なんです。それがいちばん面白いのは歴史なんです。やたらに本腰とか、本気という言葉を使う人はたいしたことはない。
    ○宇宙のいちばんいい時刻におきて、毎日でなくてもいいですから、宇宙の電波、エネルギーを伝える。そういうことなら、95以上まで生きるかもしれません。長生きしてください。「二度とない人生をいくら強調しても・・・」ということである。
    ○今、日本でいちばん大事なのは、そういう真実性を無くした人がほとんどですね。だから、学問はいらんですよ。土曜を休みにしたとか。非常にいいことだと思います。学問はいらんです。人間の教育をする。むしろ、お母さんと一緒に土曜をどのように使うかということを考えたらいいと思います。
    ○私の孫の長男が今度幼稚園にゆくという。一生懸命に予備校に行きよるというので、聞 いてあきれた。保育園にも予備校がある。幼稚園から大学に入れるための試験を受けているという。それにおじいちゃんが一生懸命になるというのはどこかまちがっている。
    ○自然と一緒に育っていた方がきっといい子になりますよ。まだ、頭の勉強ばかりまだやっているのかなあということで、あきれたんです。山に行ったり、海に行ったりしながら自然と一緒に育った子供たちがいい。誠実心、真の心をなくしてしまっている。
    ○一遍上人がお話をしている縁の下で、乞食とか、ならず者のような人がじっと聞いている。縁の上でも、縁の下でも・・・。「わしらの気持ちをがわかっているのはこの坊さんや」と偉い人だと尊敬するようになる。それをみて、松山にきて、私は一遍上人のまつってあるお寺にゆきます。いちばん下の人の助けになることが大切です。
    ○朴庵に来る人達は、どうぞ、真の心を持ってください。おばあさんがあの世に行こうとする時に一緒に迎えにきたのは、ネコだったという。結婚して10年目に娘が誕生しますが、その時は、猫を飼っていた。かわいがった。ネコにおしめをしてあげるというところまでやってきた。猫はオシメなんかしたって何にもならん。年老いてきた。それを捨てるという。起きられないぐらいに猫がおなかをこわしてしまった。子猫のようなものである。僕の枕元にしばらくいました。それから、行方不明です。それっきりです。どこに隠れたのかわからない。今でもその猫がかわいい。自分が身をひいてくれた。
    ○それから、14年目に子供が誕生した。犬にはいじめられた。僕だけほえるというのです。宇和島に着任したら、宇和島じゅうの犬がほえる。本当に町を歩いていたら、ワンワンほえるんですよ。杉村春苔尼先生と一緒にいたら、犬が喜ぶ時の最高の喜び表現であるというのです。先生が帰ってきたものだから、犬が喜ぶという姿を見ました。それから、犬も好きになりましたが・・。腹をひっくりかえして喜ぶ姿をみて驚きました。あんなに犬が主人を慕う・・・。
    ○動物といえども、相手の真の心というものが出てくるということを思います。ああいう小さい猫とか、犬にも人間の愛情がわかっている。そういう愛情の世界というのは、家の中で消えています。
    ○家の中で子供を差別してはいけません。僕は新田という高校に6~7年いました。本当にみんないい子です。しかし、「母親を嫌うんです」「どうして母親を嫌うのか」とたずねてみると。母親は「姉はいいがお前はなにか」ということが多い。父親も同じようなものである。差別するというのがいちばんいけません。
    ○僕の母は子供たちをひとつも差別しなかった。これはえらかった。感謝しています。差別する様な心。いちばんダメなのは、母親が子供を差別するということです。仏教のえらさは差別しないということです。僕が神道の学校でありながら、仏教の道に進んだというのが、差別しないということです。
    ○この人はいい人だ。私達を差別しないで見てくれる人だということでならず者たちが尊敬するようになる。民福という徳がある。頭の中で差別するという家庭が増えてしまって・・・。どうぞ、皆さん、差別しないでください。

    〔片山会長〕
    ○朴の木も新芽が開きました。
    ○朴の木の「誠実な友情」という花ことばも解説いただきました。
    ○世の中、いいわけばっかり、ウソばっかりという世相です。
    ○岡山の北斗病院をやっている土井先生と、地元の砥部の松下さんが碑を立てられました
      。「めぐりあいの不思議に手をあわせよう」と「不言実行」がはじめて・・。先生の
      碑は622基になりました。六大州にあります。外国に33あります。砥部に暮らし
      ていらっしゃっても、先生の言葉は世界に広がっています。

    ○広島のエンビ会の皆様、48名がおいでくださいました。
    ○入魂式はあんまりたびたびするということではありません。先生にご負担をかけますの
      で、伊予の石を使いたいという人であれば・・その都度、お願いします。
    ○これから、個別に挨拶をしていただいて、食事も一緒にしていただきます。
    ○本の販売も隣でやっています。あまり、本の販売を先生も好まれませんが、扉書きをし
      ていただいたものを準備しています。
    ○今月の詩国の中に紹介している。松山城の400年の記念行事で、松山築城の物語の書
      籍もあります。88歳でいらっしゃいます。
    南国木鶏クラブ 代表世話人の黒瀬英作さんよりお送り戴いたファイルです。
     平成14年4月7日(日曜日)朴庵例会メモ(録音テープより)

    岡山木鶏クラブのホームページへ


     
     
     



     
     

     




    今日も本気で語ります!!


    パーソナリティ 夢を語ろう My Friend【10分番組】
    アシスタント 黒瀬英作さん
    公開日 2023/04/15
    過去の放送一覧 夢を語ろう My Friend【10分番組】

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