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2025/08/30【PRi愛媛】第1302回「朴庵例会の風光」(第28回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、坂村真民さん・朴のしおり『一途一心』 ~人生を語る~!!



第1302回「朴庵例会の風光」(第27回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、坂村真民・朴のしおり『一途一心』 ~人生を語る~!!


『一途一心』 ~人生を語る~(2000年12月15日初版)
『生命の詩、千年の詩』
わたしが詩に打ち込みだしたのは、戦後、四国にやってきてからである。当時、ヤミ商売をしながら巡査におわれ、こん棒で叩(たた)きつけられながらも懸命に生きていた人たちが、わたしの詩を読み、「真民さんの詩集を懐に入れていると、叩かれても痛くありませんよ」といってくれた。それが、わたしがこれまで詩を書いてきた原点なのである。だから、わたしの詩は、生きるということと切り離せない。生きるために苦しみ、泣き、さげすまれ、はずかしめられ、それでもなお生きようとする、そういう人たちに捧(ささ)げる。それがわたしの詩の生命なのである。
詩集三部作を出版するというお話をいただいたとき、わたしは第一集の『念ずれば花ひらく』だけでいいと思っていた。後の世に残るのはこの言葉だろう。それだけでもわたしにはありがたいことである。
第二集の『二度とない人生だから』というのは、哲学者、教育者、実践者であった森信三(のぶぞう)先生の「人生二度なし」というお言葉をいただいたような題だが、詩を離れて生き方としてみた場合、これが最も難しい。太く短く生きるのではなく、二度とない人生だからこそ、どこまでも生き抜き、お役に立つ仕事をしつづけるというのは、簡単にできることではない。人生の辛酸をなめた者でないと、この言葉はわからない。
今は、宇宙の心、宇宙の意志を知り、宇宙が目指す方向に従っていこうとする者だけが生き残る時代である。地球も宇宙の意志によって、宇宙とともに動いている。宇宙には対立も差別もなく、すべてが平等である。対立のあるところは平和も幸福も生まれてこない。だから、できるだけ多くの人が、宇宙のまなざしをもち、地球が平和で幸福な星となるよう、祈りを捧げるような生き方をしてもらいたい、第三集の『宇宙のまなざし』には、そういうわたしの願いを込めたつもりである。
「念ずれば花ひらく」というのは、苦しいときにいつも母が口にしていた言葉であり、母から伝わったわたし個人の生き方である。また、「二度とない人生だから」というのは、難しいけれど全うしていかなければならない人間としての生き方、死に方へのわたしの思いをあらわす言葉であり、「宇宙のまなざし」というのは、母なる星、地球に生きる人間の生き方のありようを示している。
このように、個人として、人間として、宇宙の中の地球人として、どう生きるか、という三つの観点から三部作がまとめられていて、わたしとしては、これ以上は望むべくもない。この三部作には、わたしのこれまでの詩のエッセンスがおおむね入っている。
これらの詩のなかのどのくらいのものが、はたして、千年後の紀元三○○○年になっても残っているだろうか。
幸いにもわたしの詩碑を建ててくださる方々がいて、現在までに五百七十基もの詩碑が立てられている。すべてわたしがお願いして建てていただいたものではなく、有志の方々が進んで建ててくださったものばかりである。
詩集として出した本は千年の後には消えるかもしれないが、五百七十の石碑のいくつかは、紀元三○○○年になっても残っているだろう。そのとき、一人でもいい、千年前に詩一筋に生きていた人間がいたことを知り、石に刻まれた詩を読んでくれる人がいるなら、こんなうれしいことはない。
今日も本気で語ります!!
パーソナリティ | PEACE ROAD in Ehime代表 佐藤信治郎 |
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アシスタント | 黒瀬英作さん |
公開日 | 2025/08/30 |
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