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  • 2023/03/07【PRi愛媛】【第1207】「朴庵例会の風光」(第3回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friend は、「朴庵例会の風光」!!

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    第1207回「朴庵例会の風光」(第3回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、「朴庵例会の風光」!!

    ・黒瀬英作は人間学誌・致知の愛読者の会「徳島眉山木鶏クラブ」の代表世話人を拝命しております。





    (朗読)
    「一道を行く」・坂村真民・生誕100周年記念(坂村真民の世界)
    「坂村真民小伝記」(片山克・朴の会会長)
    「すべては光る」
    光る 光る すべては光る
    光らないものはひとつしてない
    みずから 光らないものは
    他から 光を受けて 光る 真民

    (求道)
    真民さんは、「わたしが詩を作ってきたのは、詩才があるからではなく、詩を作ることによって、真実の人間として、人間らしい道を歩みたいからである」。「丈夫だった父が四十の厄を越えきれず他界し、病弱の私がその年を越した。その時、これからの生は余生であると思った。だから自分のことよりも、他の人のことを考えて生きる強い人間になろうと。そしてわたしの詩的活動が開始された」と言っている。
    自己をつくるため短歌の道に入った真民さんは、日本の敗戦により朝鮮から引き揚げ、縁あって四国に移り住み、深い仏縁に恵まれ、新しい詩境が展開されたのである。
    四国に渡って七年目に、杉村春苔尼先生に巡りあった。その時のことを自らの年譜に書きしるすほど、真民さんは変わり、本当の仏の世界を知ることとなる。それは、二度とない人生を自覚させ、人に生きる力を与える詩を書く決意をさせた。さらに、時宗の開祖・一遍上人(松山出身、元河野水軍の頭領)を知るにおよび、すべてを捨てて、大いなるものに己を託して祈るとともに、いろいろな「行」を積むようになった。
    そしてそれが、キリスト教に接近していく機縁となって、祈りにおいては最高最大の人と尊敬するキリスト教マクヤの手島郁郎氏の接見をうける。師は、「大いなるもの(神)が、その人を捉え導き始める経験、それが宗教だ」と説き、「念ずれば花ひらく」は、キリストの「信ずるごとくになる」と同じ意味だとうて、この真民さんの真言をよく取り上げられた。
    真民さんは、釈迦とイエスとを偉大な師匠として敬仰(けいぎょう)している。宗教家でない真民さんは、このお二人を完全無欠の人とあがめ、神格化して畏敬するのではなく、最高の詩人として尊敬してきたのである。
    「日本の開教の祖師たちの中で、一番釈迦に近い生き方をしたのは、一遍その人ではなかろうか」と言うように、真民さんは、時宗の開祖一遍上人も祖師中最高の詩人と尊敬し、一遍の念仏賦算を受けついで、念願詩誌『誌国』の配布を今も続けている。それは、昭和三十七年七月の発刊以来一回も休まず、本年二月で第五百号となる。

    (祈りと願い)
    坂村真民さんは、毎日午前零時に起床、未明混沌の霊気の中で打座し、称名(しょうみょう)し、念仏し、詩作する。三時三十六分には、屋外に出て「暁天祈願」を行う。その時刻は、野鳥が目覚める平均時刻であり、宇宙の霊気が一番生き生きしている時間だからという。
    真民さんは、まず自宅の庭にある朴の木の下で祈願する。そして、暁天の大地に立って、月のある時は月に向かい、月のない時は星に向かい、腹いっぱいに光を吸飲して祈る。
    その最初の言葉は、次のような「三つの祈り」である。
    一つ 宇宙の運命を変えるような核戦争が起きませぬように
    二つ 世界人類の「一致(ユニテ)」が実現しますように
    三つ 生きとし生けるものが平和でありますように
    この三つの祈りを唱えたあと、真民さんは人々の平安を祈り、家族の無事を祈り、誌願の成就と念願詩誌『詩国』賦算の達成を乞い願う。
    真民さんは、その著「愛の道しるべ」の中で、「祈願という言葉を分析すると、祈はキリスト教的であり、願は仏教的である」と言っているが、釈尊とイエス・キリストを「二人の導師」と仰ぐ真民さんにとって、「祈り」と「願い」は、その詩のバックボーンをなすもので、それが理解できなければ、真民詩の神髄に触れることはできない。
    「三つの祈り」の内容は、自分のご利益を真っ先に願う私たちの祈りとは異なっているのである。

    (日本民族の使命)
    「念ずれば花ひらく」の八字十音は、詩から独立した真言(しんごん)として、多くの人々に念唱(ねんしょう)され、数多くの真言碑が各地に建立されているが、平成に入ってからは、「大宇宙大和楽」という六字十音の真言が加わり、この碑を建てる人も増えている。これは、真民さんが、阿蘇の幣立(へいたて)神宮で啓示を受けた「祈り」の到達点であり、究極地である。
    「大宇宙大和楽」は、分かりやすく説明すれば、「大宇宙の神様の大きな念願(意志)は、大きな和楽(平和)であり、神様の喜ばれることをする。それこそが信仰だ」ということになるのであろうか。
    真民さんは、日本人が「宇宙のまなざし」を持つことの大切さを、次のように言っている。
    「宇宙は物ではない。心を持った偉大な生命体(宇宙心霊・神)である。その宇宙に心服する人間の目を「宇宙のまなざし」と呼んでいるが、それは、先年先までも見る目のことである。人間は、自分の体の中に小さな宇宙を持っている。自分の体は、宇宙の縮図であるという自覚を持って、世の中のためになる仕事をしなければならない。それが、四方を海に囲まれ、八百万(やおよろず)の神を祭る日本民族の使命である」
    また、真民さんは、毎月第一日曜日に開催する「朴庵例会」において、百名を越える参加者に、次のように呼びかけている。
    「二十一世紀は、宇宙の時代になる。そしてその先頭に立って、その使命と役割を果たすことのできる者は、日本民族だと思う。欧米には欧米の宗教と文化があり、中国には中国固有の中華思想があり、宇宙的なものにはなり難い。またインドや中東では、今日に至るも民族間の対立が激しく、宇宙的なものは生まれないだろう。そんなことを考えると日本民族は、物質的資源に乏しいが、精神的な面では、神秘的な宇宙の真理を聞く民としての使命を持つ最適の民族である。二十一世紀の日本と民族とを、わたしは、そのように期待し、切望する」
    「宗教の本質は一つであり、仏教徒もキリスト教徒も、皆が同じ本体を求めているが、場所が違い、名前が違う。この本質を本当に知ることができたら、世界は戦争をなくし、平和の実現が可能になる。
    大切なのは、宗教・宗派ではなく、信仰である。悲しいことも苦しいことも、それを喜びに変えて行くのが、本当の信仰であり、そのことを世界中の人々に伝えるのが、日本人の使命である」と。
    https://www.youtube.com/watch?v=4M092gFwRP0
    今日も本気で語ります!!


    パーソナリティ 夢を語ろう My Friend【10分番組】
    アシスタント 黒瀬英作さん
    公開日 2023/03/07
    過去の放送一覧 夢を語ろう My Friend【10分番組】

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